N4 · 単元 10
第39課伴う状態・原因・移動の方向
どんな状態で動作したか、結果の原因、話し手を基準にした移動方向を説明できる。
この課で学ぶこと
どんな状態で動作したか、結果の原因、話し手を基準にした移動方向を説明できる。
学習ポイント
- 動作に伴う状態
- 原因と目的
- 離れていく・近づいてくる動作
今この課を学ぶ理由
前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。
次の一歩
重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。
インタラクティブ課を開く基本文型
動詞て / ないで + 動作 ・ 普通形 + ために / Nの + ために + 結果 ・ 動詞て + いきます / きます初学者向け説明
〜て/ないでは、同じ人が後の動作をする時に保っている状態を示します。普通形+ために/Nのためには比較的改まった原因説明にも使われ、事故や工事による結果でよく見られます。第34課の目的用法と区別します。〜ていきます/きますは話し手から離れる・近づく移動、または何かをして戻る動作を表します。
まず理解する重点文
- 眼鏡を かけて、本を 読みます。megane o kakete, hon o yomimasu
眼鏡をかけて本を読みます。
- 傘を 持たないで、出かけました。kasa o motanaide, dekakemashita
傘を持たずに出かけました。
- 工事の ために、道が 混んでいます。kōji no tame ni, michi ga konde imasu
工事のため、道が混んでいます。
- 鳥が 空へ 飛んで いきました。tori ga sora e tonde ikimashita
鳥が空へ飛んでいきました。
この課の基本語彙
- 眼鏡めがね眼鏡
- 工事こうじ工事・建設作業
- 混みますこみます混雑する
- 連れますつれます人を連れていく
- 迎えますむかえます迎える・出迎える
- 増えますふえます増える
- 減りますへります減る
- 絶対ぜったい絶対に・必ず
文法を一つずつ理解
Vて+動作は同じ人の伴う状態を示す
Vて、Bここでのては単なる順序でなく、後の動作中の姿勢、服装、携帯物、方法を示します。前後の主体は同じです。
例文
- 眼鏡を かけて、本を 読みます。眼鏡をかけて本を読みます。
- 手を 挙げて、横断歩道を 渡ります。手を挙げて横断歩道を渡ります。
Vないで+動作は前をせず後をする
Vないで、B「せずに」「代わりに」の意味で、前後の主体は同じです。ずには書き言葉寄り、なくては原因に多く、すべて交換できません。
例文
- 傘を 持たないで、出かけました。傘を持たないで出かけました。
- 朝ご飯を 食べずに、学校へ 行きました。朝ご飯を食べずに学校へ行きました。
普通形/Nの+ためにで原因を正式に述べる
普通形 + ために/Nの + ために、B原因は意志で制御しにくい出来事、状態、客観的背景が多く、後ろは影響を受けた結果になりやすいです。から/のでより改まった説明です。
例文
- 事故が あったために、電車が 遅れました。事故があったために電車が遅れました。
- 道路工事の ために、道が 混んでいます。道路工事のために道が混んでいます。
ためにの目的と原因は前後関係で区別する
目的:Vるために/原因:普通形ために目的では同じ人が目標のために手段を取ります。原因では事実が結果を生み、主体は同じでなくてもよいです。目的の後項は手段、原因の後項は結果です。
例文
- 海外旅行を するために、貯金しています。海外旅行をするために貯金しています。
- 雪が 降ったために、バスが 遅れました。雪が降ったためにバスが遅れました。
ていく/てくるは話し手から離れる/近づく
移动动词て + いく/くるていくは現在の基準点から離れ、てくるはそこへ近づきます。方向は話し手の場所と視点で決まり、単純な「行く/来る」固定訳ではありません。
例文
- 鳥が 山の 方へ 飛んで いきました。鳥が山の方へ飛んでいきました。
- 電車が こちらへ 走って きます。電車がこちらへ走ってきます。
移動の方法・随伴物・途中の動作も表す
Vて + いく/くる子供を連れていくは子供と離れ、弁当を持ってくるは弁当をこちらへ運び、歌舞伎を見てきたは行って見て戻ったことです。
例文
- 子供を 病院に 連れて いきます。子供を病院に連れていきます。
- 去年、日本で 歌舞伎を 見て きました。去年、日本で歌舞伎を見てきました。
表現と使用場面
ちょっと〜てきますは短い用事を済ませて戻る
くるが戻る予定を示します。行ってきますだけでも、出発時に「行って戻る」と伝えられます。
- ちょっと 手紙を 出して きます。手紙を出して戻ってきます。
- 飲み物を 買って きます。飲み物を買って戻ってきます。
数量+もは予想より多いという評価
客観的な計量ではなく、話し手がその数量を多いと見る評価です。同じ数でも文脈で変わります。
- 水を 3リットルも 飲みました。水を3リットルも飲みました。
- 同じ映画を 2度も 見ました。同じ映画を2度も見ました。
遠く/近くは遠方・近所を表す名詞
遠い/近い由来ですが、遠くまで・近くにでは名詞として使います。
- 霧で 遠くまで 見えません。霧で遠くまで見えません。
- 近くに 銀行が あります。近くに銀行があります。
絶対は肯定・否定を強くする
絶対来ますは必ず来る、絶対来ないでくださいは決して来ないよう求めます。保証できない未来には慎重に使います。
- 明日は 絶対 遅れません。明日は絶対遅れません。
- この場所には 絶対 入らないでください。この場所には絶対入らないでください。
せっかくは貴重な機会・努力を活かす気持ち
受ける時はせっかくですから、丁寧に断る時はせっかくですが+理由を使います。貴重な機会を無駄にしたくない気持ちがあります。
- せっかく 北京へ 来たので、故宮も 見たいです。せっかく北京へ来たので、故宮も見たいです。
- せっかくですが、今日は 時間が ありません。せっかくですが、今日は時間がありません。
から・ので・て/で・ためには形式性と焦点が違う
からは話し手の理由、のでなら柔らかい理由、て/でなら原因と結果の密接な接続、原因のためになら公告・説明で使う改まった客観的表現です。
- 事故が あったので、遅れました。事故があったので遅れました。
- 強風の ために、運休しています。強風のため運休しています。
通勤ラッシュの時間・混雑は路線と日で変わる
旅行時は当日の運行情報を確認し、一つの固定時刻を全都市・全路線の共通ピークにしません。
- 通勤ラッシュを 避けて 出発します。通勤ラッシュを避けて出発します。
一人っ子政策は歴史上の政策名
この語は過去の制度を指します。現在の規則を説明する語として使わず、学習時は歴史的時期を明示します。
- 一人っ子政策は 歴史上の 政策名です。一人っ子政策は歴史上の政策名です。
故宮は最新の予約・入口・開放・撮影規則を確認
参観前に公式経路で実名予約し、入口・開放範囲・人数制限を当日の公告で確認します。展示室では表示に従い、フラッシュや三脚を使いません。
- 行く前に、公式の 予約情報を 確認します。行く前に公式の予約情報を確認します。
ラストエンペラーは国際共同制作映画
BFIは1987年作品を中国・イタリア・英国・フランスの共同制作、監督ベルナルド・ベルトルッチとしています。故宮で撮影したことだけで一国制作とは判断しません。
- 『ラストエンペラー』は 国際共同制作の 映画です。ラストエンペラーは国際共同制作の映画です。
学習後にできること
- 身に着ける物、持ち物、姿勢、交通手段を「Vて+動作」に直し、前後の主体を同じにする。
- 伴う状態か原因かを判断し、ないで・ずに・なくてから適切な形を選ぶ。
- 目的と原因のためにを区別し、から・ので・て/でとの文体差を比べる。
- 話し手の場所を基準に矢印を描き、ていくかてくるかを選ぶ。
- 持ってくる・連れていく・買ってくるを使い、随伴と短い用事の会話を完成する。
- オリジナルの故宮見学課題で予約・撮影規則を確認し、歴史上の政策名と映画の製作背景を正確に説明する。
文化と実際の使い方
故宮・政策用語・映画:都市見学にも時代の区別が必要
故宮博物院の現行案内では、公式経路での実名予約が必要です。入口、開館日、展示、入場人数の措置は変わることがあるため、出発前に確認し直します。展示室では撮影表示に従い、フラッシュと三脚を使いません。共同展や専門店では撮影できない場合があります。一人っ子政策は歴史上の政策名として学びます。2021年改正の人口・計画出産法第18条は、一組の夫婦が三人の子をもうけられると定めています。映画資料では製作国、監督、撮影地、地域別公開年を分けます。BFIは『ラストエンペラー』を中国・イタリア・英国・フランスの共同制作、ベルナルド・ベルトルッチ監督としています。故宮で撮影され、アカデミー賞を9部門で受賞しましたが、それだけで中国一国の製作とはいえません。ほかの中国題材映画も、年と日本語題名を公開地域ごとに確認します。
- 公式サイトで 予約してから、故宮へ 行きます。公式サイトで予約してから、故宮へ行きます。
- 古い 政策名は、今の 制度と 分けて 覚えます。古い政策名は、現在の制度と分けて覚えます。
- 映画の 製作国と 撮影場所は 同じとは 限りません。映画の製作国と撮影場所は同じとは限りません。