N4 · 単元 9
第36課用途を説明し、起きていることを感知する
物や動作の用途を説明し、ひとまとまりの動作が見える・聞こえることを表せる。
この課で学ぶこと
物や動作の用途を説明し、ひとまとまりの動作が見える・聞こえることを表せる。
学習ポイント
- 用途と評価の基準
- 同じ行動への偏り
- 目と耳による自然な感知
今この課を学ぶ理由
前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。
次の一歩
重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。
インタラクティブ課を開く基本文型
小句て / で + 結果 ・ N + に / 動詞基本形 + のに + 使います・便利です ・ N + ばかり / 動詞て + ばかり います ・ 普通形 + のが 見えます / 聞こえます初学者向け説明
〜て/でには文をつなぐだけでなく、前の事柄を後の結果の原因として示す使い方があります。その後には普通、直接の命令を置きません。Nに、または動詞基本形+のにで、用途や評価の基準を表せます。ばかりは選ぶ物が同じ種類に偏ること、または一つの行動を繰り返すことを表し、評価を伴う場合があります。動作全体をのが見えます/聞こえますの前に置くと、その場面が自然に目や耳に入ることを表します。
まず理解する重点文
- 道が 混んでいて、遅く なりました。michi ga konde ite, osoku narimashita
道が混んでいて、遅くなりました。
- この はさみは 紙を 切るのに 使います。kono hasami wa kami o kiru no ni tsukaimasu
このはさみは紙を切るのに使います。
- 弟は ゲームを して ばかり います。otōto wa gēmu o shite bakari imasu
弟はゲームをしてばかりいます。
- 外で 子供が 遊んでいるのが 見えます。soto de kodomo ga asonde iru no ga miemasu
外で子供が遊んでいるのが見えます。
この課の基本語彙
- 遅れますおくれます遅れる
- 通じますつうじます通じる・理解される
- 申請しんせい申請
- 便利べんり便利
- 持ち歩きますもちあるきます持ち歩く
- 見えますみえます自然に見える
- 聞こえますきこえます自然に聞こえる
- ばかりばかり同じ物・行動に偏る
文法を一つずつ理解
て/でで原因を先に、結果を後に置く
Aて/Nで、結果動詞のて形、イ形容詞のくて、ナ形容詞・名詞のでで原因を作れます。後句は起きた結果、感情、判断、謝罪が普通で、直接の命令・依頼には向きません。
例文
- 遅くなって、すみません。遅くなって、すみません。
- 言葉が 通じなくて、困りました。言葉が通じなくて、困りました。
- 火事で、家が 焼けました。火事で、家が焼けました。
N+にで用途または評価基準を示す
N + に + 使う/便利だ用途なら使う・役立つ、基準なら便利・必要・難しい・いい等が続きます。にの意味は後ろの述語で判断します。
例文
- この 写真は 申請に 使います。この写真は申請に使います。
- この テープは 勉強に 役立ちます。このテープは勉強に役立ちます。
- この 地域は 買い物に 便利です。この地域は買い物に便利です。
Vる+のにで動作を用途・基準にする
Vる + のに + 使う/便利だのが動作を名詞化し、にが用途・基準を示します。「明明…却…」の逆接のにとは形が同じなので、後ろが使う・便利か、完全な反差文かを見ます。
例文
- パスポートを 申請するのに、写真を 使います。パスポートを申請するのに、写真を使います。
- この フライパンは 卵焼きを 作るのに 便利です。このフライパンは卵焼きを作るのに便利です。
Nばかり/Vてばかりいるで偏りを表す
N + ばかり/Vて + ばかりいるばかりは中立な回数でなく、一方に偏るという評価を伴うことがあります。他人にVてばかりいると言うと責める響きが出やすいので、観察できる事実と関係を考えます。
例文
- 野菜ばかり 食べています。野菜ばかり食べています。
- 休日は 寝てばかりいます。休日は寝てばかりいます。
小句+のが見える/聞こえるで場面を感知する
小句普通形 + のが + 見える/聞こえる動詞は普通形、イ形容詞はそのまま+の、現在肯定のナ形容詞・名詞はなのを使います。のが小句全体を感知対象にします。
例文
- 空港の 入り口に 警官が 立っているのが 見えます。空港の入り口に警官が立っているのが見えます。
- 隣の 部屋で 子供が 騒いでいるのが 聞こえます。隣の部屋で子供が騒いでいるのが聞こえます。
見える/聞こえるは自然、見る/聞くは意図的
Nが見える/聞こえる vs Nを見る/聞く家から山が自然に入る視界なら山が見える、意図して眺めるなら山を見るです。自然に音が届くなら聞こえる、意図して音楽を聴くなら聞くです。
例文
- 家から 富士山が 見えます。家から富士山が見えます。
- 隣から 音楽が 聞こえます。隣から音楽が聞こえます。
表現と使用場面
凧を揚げられるかは場所・電線・風・管理規則で決まる
教材の「今の子供は凧を揚げない」という一般化は現在の根拠が足りません。本課は凧を揚げる、広い場所、電線などの語を教え、実際には管理者の案内を確認します。
- 凧を 揚げていい 場所か 確認します。凧を揚げてよい場所か確認します。
ほんとは本当のくだけた話し言葉
「本当に」「本当ですか」のくだけた形で、「本当に」または「本当?」を表します。正式な文章や丁寧な場面では完全な形を使います。
- ほんとに 大丈夫?本当に大丈夫?
とにかくは詳細を置き、今の最優先を示す
全部の事情を並べず、「総じて」「何より先に」のように最重要の発言・行動を優先します。情報不足を理由に安全・権限確認を省く意味ではありません。
- 間に合うか 分かりませんが、とにかく 連絡しましょう。間に合うか分かりませんが、まず連絡しましょう。
ぺらぺらは流暢さにも、おしゃべりにもなる
褒めるなら日本語がとても流暢ですのほうが明確です。ぺらぺらの意味は相手、声調、その後の評価で決まります。
- 彼は 日本語が ぺらぺらです。彼は日本語を流暢に話します。
擬音語は音、擬態語は状態・動作・感覚を表す
ワンワン・ザーザーは音に近く、すやすや・くねくねは状態を描きます。副詞のように動詞を修飾しますが、他言語の擬音と一語ずつ対応しません。
- 雨が ザーザー 降っています。雨が激しく降っています。
- 子供が すやすや 眠っています。子供がすやすや眠っています。
量り売りは重さ・数量で売り、包装販売と併存する
ばら売り、重さによる販売、個数単価、包装品は同じ店にもあり得ます。「今のスーパーは全部包装」と一般化せず、表示や店員の説明を確認します。
- この 果物は 量り売りですか。この果物は量り売りですか。
市場はいちば/しじょう、名称ごとに読みに注意
読みは漢字だけでは決まりません。築地場外市場はつきじじょうがいしじょうです。地名・機関名は語全体の固定した読みで覚えます。
- 豊洲市場は 卸売市場です。豊洲市場は卸売市場です。
- 世界市場を 調査します。世界市場を調査します。
中央卸売機能は豊洲へ、築地場外は営業継続
2018年に中央卸売市場の主要機能が豊洲へ移った後も、築地場外市場の食品・調理用品店は営業を続けています。旧本場の車両数、競り時間、規模順位を現在情報として使いません。
- 築地の 場外市場と 豊洲市場は 別の 場所です。築地場外市場は現在も営業しています。
まだまだは目標まで距離がある
褒められた時のまだまだですは謙遜で、評価を事実として否定するとは限りません。自分の学習について「まだ続ける必要がある」と言うこともできます。
- 日本語は まだまだです。私の日本語はまだまだです。
学習後にできること
- 動詞・形容詞・名詞の原因をて/での小句にし、後句に命令を置けるか判断する。
- N+にの具体的な用途と評価基準を区別する。
- 用途ののにと逆接ののにを区別し、それぞれ二文作る。
- 責める響きになりやすいVてばかりいるを、具体的な頻度・回数で言い換える。
- 自然感知ののが見える/聞こえると、意図的な見る/聞くを区別する。
- オリジナル市場課題で、築地と豊洲の場所、価格単位、数量、現地規則を確認する。
文化と実際の使い方
築地と豊洲は別の現行市場:場所・機能・読みを区別する
教材が述べるのは旧築地中央卸売市場で、1935年の開場、競り、車両数などは歴史資料です。中央卸売市場の主要機能は2018年に豊洲市場へ移り、施設、見学時間、経路は東京都中央卸売市場の現行案内で確認します。築地場外市場はなくなっておらず、公式サイトは鮮魚、青果、乾物、刃物、食器、包装用品など400店以上が専門客、一般客、旅行者に営業していると説明します。市場はいちばなら具体的な売買の場、しじょうなら卸売・金融・経済市場を表すことがありますが、地名・機関名は固定した読みを使います。旧築地の競り時刻、車両数、規模順位を現在の旅行情報として掲載しません。
- 豊洲市場の 見学情報を 確認します。豊洲市場の見学情報を確認します。
- 築地場外市場の ルールを 守ります。築地場外市場の規則を守ります。
- これは 量り売りですか。これは量り売りですか。