Nihongo Hub

N4 · 単元 7

第28課

だれがだれのために何をしたかを説明する

与える・受け取る・助けてもらう方向を、話し手の立場に合わせて選べる。

01

この課で学ぶこと

与える・受け取る・助けてもらう方向を、話し手の立場に合わせて選べる。

学習ポイント

  • 与える・受け取る
  • 人のためにする
  • 助けてもらう
02

今この課を学ぶ理由

前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。

01

基本文型

人に Nを あげます ・ 人に / から Nを もらいます ・ 人に 動詞て あげます / 人に 動詞て もらいます ・ 人が 動詞て くれます

初学者向け説明

まず三つの役割を見つけます。動作をする人、助けを受ける人、そして話し手です。あげますの矢印は話し手側から外へ、もらいますは受け取る人の立場、くれますは話し手側へ向かう矢印です。て形の後でも方向は同じで、物の代わりに行動を与えます。先に主語を決め、それから助詞と形を選びます。

02

まず理解する重点文

  • 私は 妹に 本を あげました。watashi wa imōto ni hon o agemashita

    私は妹に本をあげました。

  • 友達から 旅行の 写真を もらいました。tomodachi kara ryokō no shashin o moraimashita

    友達から旅行の写真をもらいました。

  • 私は 友達に 荷物を 運んで あげました。watashi wa tomodachi ni nimotsu o hakonde agemashita

    私は友達の荷物を運んであげました。

  • 駅員さんが 道を 教えて くれました。eki'in-san ga michi o oshiete kuremashita

    駅員さんが道を教えてくれました。

03

この課の基本語彙

  • 手伝いますてつだいます手伝う
  • 運びますはこびます運ぶ
  • 教えますおしえます教える
  • 案内しますあんないします案内する
  • 駅員えきいん駅員
  • 荷物にもつ荷物
  • 写真しゃしん写真
  • みち
04

文法を一つずつ理解

くれますは他の人から話し手側への物の移動

人が 私/私側に 物を くれます

主語は与える人、には受け取る人です。受け取る人が私なら省略されることが多いです。『話し手側』は会話の関係で決まり、固定された家族一覧ではありません。

例文

  • 友達が 地図を くれました。友達が地図をくれました。
  • 同僚が 妹に お土産を くれました。同僚が妹にお土産をくれました。
  • その 本を くれますか。その本をくれますか。

Vてあげますは自分側が他の人のために行動する

人に Vて あげます

受益者はにで示せますが、省略も多いです。上司や遠い相手にてあげますと言うと、自分の親切を強調するように聞こえることがあります。助けを申し出るなら〜ましょうかが安全です。

例文

  • 友達の 荷物を 持ってあげました。友達の荷物を持ってあげました。
  • 先生、荷物を 持ちましょうか。先生、荷物を持ちましょうか。
  • 子供に 本を 読んであげました。子供に本を読んであげました。

Vてもらいますは受益者から見て助けを得る

私は 人に Vて もらいます

にが実際に動作する人、主語が助けを受ける人です。自分から頼んだ場合にも、自然に助けてもらった場合にも使えます。丁寧さは後ろの形で調整します。

例文

  • 案内所の 人に 切符を 交換してもらいました。案内所の人に切符を交換してもらいました。
  • 友達に 引っ越しを 手伝ってもらいます。友達に引っ越しを手伝ってもらいます。
  • 少し 待ってもらいたいんですが。少し待ってもらいたいんですが。

Vてくれますは相手が話し手側のために行動する

人が 私/私側に Vて くれます

主語は助ける人で、受益者は省略されることが多いです。話し手がその行動を『自分側への助け』として見ています。中立的な事実なら、無理にくれるを使いません。

例文

  • 係の 人が 財布を 拾ってくれました。係の人が財布を拾ってくれました。
  • 友達が 部屋を 探してくれています。友達が部屋を探してくれています。
  • 家族が 駅まで 送ってくれました。家族が駅まで送ってくれました。

Vてくれますか/くれませんかで身近な相手に頼む

Vて くれますか/くれませんか

否定疑問のくれませんかは通常少し柔らかいですが、すべての上司・客・知らない人に十分丁寧とは限りません。改まった依頼は〜ていただけますか/いただけませんかを使い、断れる余地を残します。

例文

  • ごみを 出してくれますか。ごみを出してくれますか。
  • この 書類を コピーしてくれませんか。この書類をコピーしてくれませんか。
  • もう 一度 説明していただけませんか。もう一度説明していただけませんか。

同じ助けもてもらうとてくれるで焦点が変わる

私はAにVてもらう ↔ Aが私にVてくれる

てもらうは『私が助けを得た』、てくれるは『相手が私のためにした』を中心にします。変換する時は語順だけでなく、主語・実行者・助詞を一緒に替えます。

例文

  • 私は 友達に 駅まで 送ってもらいました。私は友達に駅まで送ってもらいました。
  • 友達が 私を 駅まで 送ってくれました。友達が私を駅まで送ってくれました。
  • 私は 先生に 発音を 直してもらいました。私は先生に発音を直してもらいました。
05

表現と使用場面

受益表現は話し手の評価で、すべての動作が恩恵ではない

職務上のサービスもてもらうで『助けを得た』と表せます。ただし苦情、事故、強制された行為をてくれるで言うと事実の見え方を変えることがあります。まず利益として捉えるかを判断します。

  • 係員に 手続きを 説明してもらいました。係員に手続きを説明してもらいました。

それには同じ方向の情報を加える

長所・短所・理由・事実を『さらに』加えます。後ろが前と反対なら、しかし・でも等の逆接を使います。

  • 駅に 近いです。それに、家賃も 安いです。駅に近いです。それに、家賃も安いです。

移動名詞+先は目的地・行き先・所属先

行き先・旅行先・出張先・就職先・引っ越し先・送り先等があります。先はさきと読み、前の語で意味が決まります。単なる『前』ではありません。

  • 引っ越し先が 決まりました。引っ越し先が決まりました。
  • 送り先を 確認してください。送り先を確認してください。

どの辺は大体の地域、Nのあたりは名のある場所の周辺

辺はこの・その・あの・どのと組み合わせます。駅の辺ではなく駅のあたりと言います。地区名や目印で答えられますが、契約では正確な住所が必要です。

  • 引っ越し先は どの 辺ですか。引っ越し先はどの辺ですか。
  • 駅の あたりです。駅のあたりです。

物へのどうしたんですかは入手・処理・出来事を尋ねる

文脈により『どう手に入れた』『どう処理した』『何が起きた』のどれかです。ネットで買った・明日届けてもらう等、具体的な動作で答えます。

  • その チケット、どうしたんですか。— 公式サイトで 買ったんです。そのチケット、どうしたんですか。— 公式サイトで買ったんです。
  • 家具は どうしたんですか。— 配送を 頼みました。家具はどうしたんですか。— 配送を頼みました。

住宅略語は間取りを示すが、広さ・費用・契約は別確認

1K・1LDK等は部屋と台所・居間の組み合わせで、面積、採光、品質を直接示しません。家賃、敷金、礼金、管理費、更新費、退去条件は契約で一つずつ確認します。

  • 1LDKでも、広さは 物件に よって 違います。1LDKでも、広さは物件によって違います。

引っ越しは見積書・約款・範囲・追加料金を先に確認

梱包、空調の作業、大型品、階段・エレベーター、資材、保険、取消し、損傷対応は料金に影響します。分からない点を事前に確認し、引っ越し前後の状態を記録します。

  • 見積書に 追加料金が 書いてあるか 確かめます。見積書に追加料金が書いてあるか確かめます。
  • 搬出前と 搬入後の 写真を 撮ります。搬出前と搬入後の写真を撮ります。

3〜4月は相談が増えても、料金と空きは会社ごとに違う

新生活の時期に相談が増える傾向は、全員が4月に引っ越すことや全社が24時間営業することを意味しません。早めに比較し、日付と書面条件を確かめます。

  • 希望日に 予約できるかどうか、早めに 聞きます。希望日に予約できるか、早めに聞きます。

どういたしましては感謝への一つの返答で、必須ではない

親しい間柄やサービス場面では、いえいえ・とんでもないです・こちらこそ・お役に立ててよかったです等も使います。関係と場面に合わせます。

  • 手伝ってくれて、ありがとう。— どういたしまして。手伝ってくれて、ありがとう。— どういたしまして。
06

学習後にできること

  1. 同じ物をあげる・もらう・くれるの三つで言い、与える人と受け取る人を示す。
  2. 六つの助けをてもらうとてくれるの間で変換し、主語と助詞も替える。
  3. 友達・同僚・上司・客・知らない人に合う提案・依頼を選ぶ。
  4. てあげるが恩着せがましく聞こえるか判断し、必要ならましょうかに直す。
  5. 〜先・どの辺・Nのあたり・正確な住所で、目的地・地域・契約住所を分ける。
  6. オリジナルの引っ越し課題で、見積り・約款・追加項目を比べ、状態を記録し、助けを依頼する。
07

文化と実際の使い方

引っ越しは『全部任せれば安心』ではない:見積り・範囲・記録を確認する

教科書は日本の引っ越しを3〜4月に集中し、サービスが非常に充実し、多くの会社が年中24時間営業するとまとめていますが、現在の一律の事実にはできません。国土交通省は標準引越運送約款を公表しており、実際の契約では運送事業者の約款と見積書を読みます。国民生活センターは、荷物や建物の傷、紛失、オンライン見積りでの荷物量不足、空調・高所作業の追加料金、契約前の段ボール返送料等の相談を示し、書類を読み、疑問を事前に確認し、引っ越し前後を記録するよう勧めています。本課では荷造り・搬出・搬入・追加料金・補償を学びますが、価格、営業時間、運べる物、取消し条件は個別に確認します。

  • 見積書と 約款を 読んでから 契約します。見積書と約款を読んでから契約します。
  • 追加作業の 料金を 説明してもらいます。追加作業の料金を説明してもらいます。
  • 家具の 状態を 写真に 残しておきます。家具の状態を写真に残しておきます。

出典

次の一歩

重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。

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