N5 · 単元 1
第2課これ・それ・あれと、だれの物か
話し手・聞き手との距離で物を指し、名前・種類・持ち主を尋ねられる。
この課で学ぶこと
話し手・聞き手との距離で物を指し、名前・種類・持ち主を尋ねられる。
学習ポイント
- 物を指す指示語
- 名詞の前の指示語
- 所有と種類
今この課を学ぶ理由
前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。
次の一歩
重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。
インタラクティブ課を開く基本文型
これ / それ / あれ / どれ ・ この / その / あの + N初学者向け説明
「これ」は話し手の近く、「それ」は聞き手の近く、「あれ」は両者から遠い物を指します。名詞の前では「この・その・あの」を使います。「N の N」は所有者や種類を示せます。
まず理解する重点文
- これは かさです。kore wa kasa desu
これは傘です。
- それは わたしの 本です。sore wa watashi no hon desu
それは私の本です。
- あれは だれの かばんですか。are wa dare no kaban desu ka
あのかばんはだれのですか。
- この ノートは ミナさんのです。kono noto wa Mina-san no desu
このノートはミナさんのです。
この課の基本語彙
- これこれこれ
- それそれそれ
- あれあれあれ
- どれどれどれ
- 本ほん本
- 傘かさ傘
- かばんかばんかばん
- ノートノートノート
文法を一つずつ理解
これ・それ・あれは話し手と聞き手の位置で決まる
これ/それ/あれ は N です向かい合っている時、「これ」は話し手側、「それ」は聞き手側、「あれ」は両者から遠い物です。同じ方向を見る時は、これが両者の近く、それが少し遠く、あれがさらに遠くなります。
例文
- これは 本です。これは本です。
- あれは テレビです。あれはテレビです。
人にはだれ/どなた、物には何
だれ/どなた/何 ですか人がだれか分からない時は「だれですか」、より丁寧には「どなたですか」と尋ねます。物には「何ですか」を使います。疑問詞があっても文末の「か」は残ります。
例文
- あの人は どなたですか。あの方はどなたですか。
- それは 何ですか。それは何ですか。
N の N で所有を表す
owner の object「の」は所有者を物の前に置きます。物がすでに明らかな時は、二つ目の名詞を省略して「N のです」と言えます。
例文
- わたしの かぎ私の鍵
- この カメラは ミナさんのです。このカメラはミナさんのです。
この・その・あのは必ず名詞の前
この/その/あの + N「これ・それ・あれ」は単独で使います。名詞の前では「この・その・あの」を使い、「これ本」とは言えません。距離の関係は対応する単独形と同じです。
例文
- この ノートこのノート
- あの 自転車あの自転車
どれは単独、どのは名詞の前
どれ/どの + N三つ以上の候補からどれかを尋ねる時は、単独で「どれ」、名詞の前で「どの」を使います。二つから選ぶ時は「どちら」が一般的です。
例文
- あなたの かばんは どれですか。あなたのかばんはどれですか。
- どの 机ですか。どの机ですか。
表現と使用場面
方は人の丁寧な言い方
敬意を示す相手や初対面の人には「あの人」より「あの方」が丁寧です。身元を丁寧に尋ねる時は「どちらの方ですか」とも言えます。
- あの方は 先生です。あの方は先生です。
何歳ですか/おいくつですか
年齢は「何歳ですか」、より丁寧には「おいくつですか」と尋ねます。ただし、年齢を尋ねてよいかは関係や場面によります。初対面の大人に機械的に尋ねないでください。
どうぞ:渡す・勧める・順番を譲る
物を渡す時、座るよう勧める時、先に行ってもらう時に「どうぞ」を使います。受け取る側はよく「ありがとうございます」と答えます。
- これ、どうぞ。はい、どうぞ。
えっは驚きや聞き返し、わあは喜び
「えっ」は驚きや聞き取れなかったことを示しますが、繰り返すと失礼に聞こえることがあります。「わあ」はうれしい物や印象的な物を見た時によく使います。
- えっ、何ですか。えっ、何ですか。
- わあ、きれいですね。わあ、きれいですね。
はいは呼びかけへの返事、ええは会話的な肯定
名前を呼ばれた時は「ええ」ではなく「はい」と答えます。「ええ」は会話でのやわらかい肯定です。
- ミナさん。—はい。ミナさん。—はい。
外来語は通常カタカナで書く
現代の外国語由来の語、外国の地名・人名は通常カタカナで書きます。例は「カメラ」「シルク」「ロンドン」です。古い漢語は通常この外来語の分類には入れません。
どうもで感謝を強める
「どうも ありがとうございます」は感謝を強めます。くだけた場面では「どうも」だけで短い礼を表せますが、改まり度は下がります。
自分の家族と相手の家族では呼び方が違う
外向きに自分の家族を話す時は「父・母・兄・姉」などを使います。相手の家族や直接の呼びかけには「お父さん・お母さん・お兄さん・お姉さん」を使います。これは内外の視点を示し、自分の家族を軽んじる意味ではありません。
学習後にできること
- 距離からこれ・それ・あれを選ぶ。
- 単独の指示語を名詞の前のこの・その・あのに変える。
- だれ・どなた・何で人や物を尋ねる。
- ので所有を表し、繰り返す名詞を省略する。
- 指示語を聞いて、物がどちら側に近いか判断する。
- 贈り物を渡し、反応し、感謝するオリジナル会話を完成する。
文化と実際の使い方
家族構成を決めつけずに尋ねる
世帯統計や社会的な呼び方は時代とともに変わります。実際の会話では、まず相手が家族の話をしたいかを考え、その後に適切な親族語を選びます。年齢から結婚や同居の形を推測しないでください。
- ご家族の 写真ですか。これはご家族の写真ですか。
- この方は どなたですか。この方はどなたですか。