Nihongo Hub

N5 · 単元 1

第2課

これ・それ・あれと、だれの物か

話し手・聞き手との距離で物を指し、名前・種類・持ち主を尋ねられる。

01

この課で学ぶこと

話し手・聞き手との距離で物を指し、名前・種類・持ち主を尋ねられる。

学習ポイント

  • 物を指す指示語
  • 名詞の前の指示語
  • 所有と種類
02

今この課を学ぶ理由

前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。

01

基本文型

これ / それ / あれ / どれ ・ この / その / あの + N

初学者向け説明

「これ」は話し手の近く、「それ」は聞き手の近く、「あれ」は両者から遠い物を指します。名詞の前では「この・その・あの」を使います。「N の N」は所有者や種類を示せます。

02

まず理解する重点文

  • これは かさです。kore wa kasa desu

    これは傘です。

  • それは わたしの 本です。sore wa watashi no hon desu

    それは私の本です。

  • あれは だれの かばんですか。are wa dare no kaban desu ka

    あのかばんはだれのですか。

  • この ノートは ミナさんのです。kono noto wa Mina-san no desu

    このノートはミナさんのです。

03

この課の基本語彙

  • これこれこれ
  • それそれそれ
  • あれあれあれ
  • どれどれどれ
  • ほん
  • かさ
  • かばんかばんかばん
  • ノートノートノート
04

文法を一つずつ理解

これ・それ・あれは話し手と聞き手の位置で決まる

これ/それ/あれ は N です

向かい合っている時、「これ」は話し手側、「それ」は聞き手側、「あれ」は両者から遠い物です。同じ方向を見る時は、これが両者の近く、それが少し遠く、あれがさらに遠くなります。

例文

  • これは 本です。これは本です。
  • あれは テレビです。あれはテレビです。

人にはだれ/どなた、物には何

だれ/どなた/何 ですか

人がだれか分からない時は「だれですか」、より丁寧には「どなたですか」と尋ねます。物には「何ですか」を使います。疑問詞があっても文末の「か」は残ります。

例文

  • あの人は どなたですか。あの方はどなたですか。
  • それは 何ですか。それは何ですか。

N の N で所有を表す

owner の object

「の」は所有者を物の前に置きます。物がすでに明らかな時は、二つ目の名詞を省略して「N のです」と言えます。

例文

  • わたしの かぎ私の鍵
  • この カメラは ミナさんのです。このカメラはミナさんのです。

この・その・あのは必ず名詞の前

この/その/あの + N

「これ・それ・あれ」は単独で使います。名詞の前では「この・その・あの」を使い、「これ本」とは言えません。距離の関係は対応する単独形と同じです。

例文

  • この ノートこのノート
  • あの 自転車あの自転車

どれは単独、どのは名詞の前

どれ/どの + N

三つ以上の候補からどれかを尋ねる時は、単独で「どれ」、名詞の前で「どの」を使います。二つから選ぶ時は「どちら」が一般的です。

例文

  • あなたの かばんは どれですか。あなたのかばんはどれですか。
  • どの 机ですか。どの机ですか。
05

表現と使用場面

方は人の丁寧な言い方

敬意を示す相手や初対面の人には「あの人」より「あの方」が丁寧です。身元を丁寧に尋ねる時は「どちらの方ですか」とも言えます。

  • あの方は 先生です。あの方は先生です。

何歳ですか/おいくつですか

年齢は「何歳ですか」、より丁寧には「おいくつですか」と尋ねます。ただし、年齢を尋ねてよいかは関係や場面によります。初対面の大人に機械的に尋ねないでください。

どうぞ:渡す・勧める・順番を譲る

物を渡す時、座るよう勧める時、先に行ってもらう時に「どうぞ」を使います。受け取る側はよく「ありがとうございます」と答えます。

  • これ、どうぞ。はい、どうぞ。

えっは驚きや聞き返し、わあは喜び

「えっ」は驚きや聞き取れなかったことを示しますが、繰り返すと失礼に聞こえることがあります。「わあ」はうれしい物や印象的な物を見た時によく使います。

  • えっ、何ですか。えっ、何ですか。
  • わあ、きれいですね。わあ、きれいですね。

はいは呼びかけへの返事、ええは会話的な肯定

名前を呼ばれた時は「ええ」ではなく「はい」と答えます。「ええ」は会話でのやわらかい肯定です。

  • ミナさん。—はい。ミナさん。—はい。

外来語は通常カタカナで書く

現代の外国語由来の語、外国の地名・人名は通常カタカナで書きます。例は「カメラ」「シルク」「ロンドン」です。古い漢語は通常この外来語の分類には入れません。

どうもで感謝を強める

「どうも ありがとうございます」は感謝を強めます。くだけた場面では「どうも」だけで短い礼を表せますが、改まり度は下がります。

自分の家族と相手の家族では呼び方が違う

外向きに自分の家族を話す時は「父・母・兄・姉」などを使います。相手の家族や直接の呼びかけには「お父さん・お母さん・お兄さん・お姉さん」を使います。これは内外の視点を示し、自分の家族を軽んじる意味ではありません。

06

学習後にできること

  1. 距離からこれ・それ・あれを選ぶ。
  2. 単独の指示語を名詞の前のこの・その・あのに変える。
  3. だれ・どなた・何で人や物を尋ねる。
  4. ので所有を表し、繰り返す名詞を省略する。
  5. 指示語を聞いて、物がどちら側に近いか判断する。
  6. 贈り物を渡し、反応し、感謝するオリジナル会話を完成する。
07

文化と実際の使い方

家族構成を決めつけずに尋ねる

世帯統計や社会的な呼び方は時代とともに変わります。実際の会話では、まず相手が家族の話をしたいかを考え、その後に適切な親族語を選びます。年齢から結婚や同居の形を推測しないでください。

  • ご家族の 写真ですか。これはご家族の写真ですか。
  • この方は どなたですか。この方はどなたですか。
次の一歩

重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。

インタラクティブ課を開く