N5 · 単元 6
第24課考えを述べ、言葉を伝え、理由を説明する
自分の判断を述べ、人の発言を伝え、背景や理由を説明の調子で補える。
この課で学ぶこと
自分の判断を述べ、人の発言を伝え、背景や理由を説明の調子で補える。
学習ポイント
- 意見と予測
- 直接・間接の伝達
- 背景と理由の説明
今この課を学ぶ理由
前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。
次の一歩
重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。
インタラクティブ課を開く基本文型
普通形と 思います ・ 普通形と 言いました ・ 〜んです初学者向け説明
普通形+と思いますで意見や判断を、普通形+と言いましたで人の発言を伝えます。〜んですは、今の状況に関係する背景・理由・説明を補います。
まず理解する重点文
- 明日は 晴れると 思います。ashita wa hareru to omoimasu
明日は晴れると思います。
- この 店は おいしいと 思います。kono mise wa oishii to omoimasu
この店はおいしいと思います。
- 友達は 少し 遅れると 言いました。tomodachi wa sukoshi okureru to iimashita
友達は少し遅れると言いました。
- 電車が 止まったんです。densha ga tomattan desu
電車が止まったからです。
この課の基本語彙
- 思いますおもいます思う
- 言いますいいます言う
- 晴れますはれます晴れる
- 遅れますおくれます遅れる
- 止まりますとまります止まる
- 理由りゆう理由
- 意見いけん意見
- 本当ほんとう本当・事実
文法を一つずつ理解
普通形+と思いますで現在の判断や意見を述べる
普通形 + と 思います引用部分は普通形です。名詞・ナ形容詞の現在肯定はだを残します。断言を『私はそう考える』と示す形で、未確認情報を事実にはしません。過去の考えはと思いました、続く考えや他者が示した考えにはと思っていますがよく使われます。
例文
- 明日は 雨が 降ると 思います。明日は雨が降ると思います。
- この 方法は 簡単だと 思います。この方法は簡単だと思います。
- 前は 難しいと 思いました。以前は難しいと思っていました。
普通形+と言いましたで発言内容を伝える
人は/人に + 普通形 + と 言いました話した人には「は」、明示する聞き手には「に」を使います。名詞・ナ形容詞の現在肯定はだを残します。一度の発言はと言いました、繰り返す発言・現在も続く発言・伝えられている話には文脈によりと言っていますを使います。
例文
- 担当者は 午後から 出かけると 言いました。担当者は午後から出かけると言いました。
- 先生は この 試験は 難しかったと 言いました。先生は試験が難しかったと言いました。
- 友達は また 行きたいと 言っています。友達はまた行きたいと言っています。
名詞・ナ形容詞はと思う/言うの前でだを残す
N/Aだ + と 思う/言う駅だと思います・静かだと言いましたのだは、引用された小文の一部です。動詞とイ形容詞には付けず、来ると思う・おもしろいと思うと言います。
例文
- あそこは 駅だと 思います。あそこは駅だと思います。
- 部屋は 静かだと 言いました。部屋は静かだと言いました。
- この 本は おもしろいと 思います。この本はおもしろいと思います。
〜んですで背景や説明を示す
普通形 + んです/N・Aな + なんです動詞・イ形容詞は普通形に接続します。名詞・ナ形容詞の現在肯定は「だ」を「な」に変え、休みなんです・静かなんですと言います。眼前の事情を説明し、必要な背景を足し、依頼へつなぐ形で、単なる強調ではありません。書き言葉や改まった場面ではのですも使えます。
例文
- 頭が 痛いんです。頭が痛いのです。
- 今日は 休みなんです。今日は休みなのです。
- 駅を 探しているんですが…。駅を探しています…。
どうして〜んですかで状況に関係する理由を尋ねる
どうして + 普通形 + んですか答えにも〜んですを使うと、理由と質問が自然につながります。私的なことや答えにくいことを直接聞くと負担になり得るため、心配を示すか、答えない選択を残します。
例文
- どうして 食べないんですか。— おなかが いっぱいなんです。どうして食べないのですか。— おなかがいっぱいなのです。
- どうして 遅れたんですか。— 電車が 止まったんです。どうして遅れたのですか。— 電車が止まったからです。
〜んですがで背景を示してから尋ねる
普通形 + んですが、…ここでのがは主に後続内容の前置きで、必ずしも逆接ではありません。すみませんが・〜んですがで依頼を急に感じさせにくくします。親しい会話では〜んだけども使えます。背景だけ述べて止まり、相手の反応を待つこともあります。
例文
- 美術館へ 行きたいんですが、どうやって 行きますか。美術館へ行きたいのですが、どう行きますか。
- 少し 聞きたいんですが、今 いいですか。少し聞きたいのですが、今いいですか。
表現と使用場面
〜と思いますは意見を和らげるが、正しさを保証しない
個人的な評価・予測・提案には自然です。確認済みの客観情報は根拠を直接示します。すべての文に付けると責任を避けるように聞こえることがあります。
- この 案が いいと 思います。この案がよいと思います。
- 会議は 3時からです。予定表に 書いてあります。会議は3時からです。予定表に書いてあります。
どうやっては方法、どうしては理由
どうやって行きますかは経路・手段を尋ねます。どうして行きますかは普通『なぜ行くのか』です。交通手段なら何で行きますかとも言えます。
- 空港へ どうやって 行きますか。空港へどうやって行きますか。
- どうして 空港へ 行くんですか。どうして空港へ行くのですか。
Nについては話す・考える対象を示す
話す・考える・調べる・研究する・どう思うとよく使います。見出しでは後ろの動詞を省けます。はだけより『この対象について』を明確にします。
- 日本の 音楽について どう 思いますか。日本の音楽についてどう思いますか。
- 交通について 調べます。交通について調べます。
とうとうは過程の末に結果が来たことを示す
結果は望ましい場合もそうでない場合もあります。単なる『最後の項目』ではなく、待ち・変化・積み重ねを経た到達を表します。
- とうとう 上巻を 終えました。とうとう上巻を終えました。
別れの言葉は関係・健康・移動場面で選ぶ
お世話になりましたは過去の助力への感謝、よろしくお伝えくださいは伝言の挨拶、お元気では健康な人との長い別れ、お気をつけては道中の安全、お大事には体調を崩した人に使います。
- 今まで お世話になりました。これまでお世話になりました。
- ご家族に よろしく お伝えください。ご家族によろしくお伝えください。
- どうぞ お気をつけて。どうぞお気をつけて。
〜中は動作・出来事・状態の進行中を示す
名詞には会議中・出張中・工事中のように直接付きます。一部の動詞は話し中・使用中のようにます語幹に付きます。すべての動詞で自由に作れるわけではなく、来中とは言いません。
- 担当者は 出張中です。担当者は出張中です。
- 電話は 話し中です。電話は話し中です。
見送りは送行・目送・延期・不採用を表せる
目的語と場面で意味が決まります。空港で人を見送るは送行、姿を見送るは目送、採用を見送るは一旦採らない、機会を見送るは機会を利用せず通過させる意味です。漢字だけで一つに決めません。
- 駅で 友達を 見送ります。駅で友達を見送ります。
- 今回は 購入を 見送ります。今回は購入を見送ります。
依頼前のすみませんが/〜んですがは目的を丁寧に示す
前置きだけで強い要求が自動的に丁寧になるわけではありません。相手が答えられる余地を残し、関係に応じて〜ていただけますか・〜てもらえますかなどを選びます。
- すみませんが、もう 一度 言っていただけますか。すみませんが、もう一度言っていただけますか。
さようならは日常の万能な別れ語ではない
改まった別れや長い別れ、学校などの決まった場面で使えます。友達との短い別れではじゃあ、また・またねが多く、職場で先に帰る時はお先に失礼しますと言います。
- じゃあ、また 来週。では、また来週。
- お先に 失礼します。お先に失礼します。
学習後にできること
- 動詞・イ形容詞・ナ形容詞・名詞をと思います/と言いましたの前に置き、だを確認する。
- 現在の判断・過去の考え・続く意見・第三者の発言を区別する。
- 15の普通形を〜んです/〜なんですに変え、示す背景を説明する。
- どうして〜んですかで理由を尋ね、〜んですで答え、答えにくい質問を配慮ある形にする。
- どうやって・どうして・〜について・前置きのがを区別し、道案内と依頼を行う。
- オリジナルの見送り場面で、感謝・伝言・道中の安全を表し、見送りの意味を判断する。
文化と実際の使い方
別れの言葉:感謝・伝言・健康・道中の安全
国際交流基金は、お世話になりましたを、これまで関わり助けてくれた相手への感謝を伝える別れの挨拶、お元気でを、しばらく会わない健康な人への挨拶と説明しています。文化庁も、依頼前のすみませんが等や事情説明を、相手への配慮の例に挙げています。健康な旅立ちにはお元気で・お気をつけて、体調を崩した人にはお大事に、人づての挨拶にはよろしくお伝えくださいを選びます。職場では役割によりお先に失礼します等も使います。見送りは送行・目送・計画の保留・機会を通過させる意味があり、目的語で判断します。
- 今まで 本当に お世話になりました。今まで本当にお世話になりました。
- ご家族に よろしく お伝えください。ご家族によろしくお伝えください。
- どうぞ お気をつけて。どうぞお気をつけて。