N5 · 単元 3
第9課辛い、おいしい、あまり高くない
い形容詞で、現在・過去の肯定と否定を表せる。
この課で学ぶこと
い形容詞で、現在・過去の肯定と否定を表せる。
学習ポイント
- い形容詞
- 否定形と過去形
- 程度の表し方
今この課を学ぶ理由
前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。
次の一歩
重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。
インタラクティブ課を開く基本文型
い形容詞です / くないです / かったです / くなかったです ・ とても / あまり初学者向け説明
い形容詞は普通「い」で終わります。現在否定は最後の「い」を「くないです」に、過去肯定は「かったです」に、過去否定は「くなかったです」に変えます。「とても」は程度が高いことを表し、「あまり」は普通、否定形と一緒に使います。
まず理解する重点文
- この カレーは 辛いです。kono karē wa karai desu
このカレーは辛いです。
- この 店は あまり 高くないです。kono mise wa amari takakunai desu
この店はあまり高くないです。
- 昨日は とても 暑かったです。kinō wa totemo atsukatta desu
昨日はとても暑かったです。
- 先週は 忙しくなかったです。senshū wa isogashikunakatta desu
先週は忙しくなかったです。
この課の基本語彙
- 辛いからい辛い
- おいしいおいしいおいしい
- 高いたかい高い・値段が高い
- 安いやすい安い
- 暑いあつい暑い
- 寒いさむい寒い
- 忙しいいそがしい忙しい
- 楽しいたのしい楽しい
文法を一つずつ理解
い形容詞は「い」で終わり、そのまま「です」を付ける
N は i-adjective ですい形容詞自体が性質を表す述語になります。丁寧にする時は後ろに「です」を付け、「な」は付けません。辞書形の多くは「い」で終わりますが、「きれい」などは別の種類です。
例文
- この 料理は 辛いです。この料理は辛いです。
- 海は 広いです。海は広いです。
現在否定:最後の「い」を「くないです」に変える
〜い → 〜くないです/〜くありません最後の「い」を取り、「くないです」または改まった「くありません」を付けます。辞書形にそのまま「ないです」を足しません。「いい」は不規則で「よくないです/よくありません」です。
例文
- この スープは 熱くないです。このスープは熱くないです。
- 値段は 高くありません。値段は高くありません。
過去肯定:最後の「い」を「かったです」に変える
〜い → 〜かったです過去の天気・体験・食べ終わった料理などは「かったです」で表します。形容詞をそのままにして「です」だけを過去にしません。「いい」の過去形は「よかったです」です。
例文
- 旅行は 楽しかったです。旅行は楽しかったです。
- 昨日の 天気は よかったです。昨日の天気はよかったです。
過去否定:「くなかったです」を使う
〜い → 〜くなかったです/〜くありませんでした最後の「い」を取り、「くなかったです」を付けます。改まった形は「くありませんでした」です。「いい」は「よくなかったです/よくありませんでした」になります。
例文
- 昨日は 寒くなかったです。昨日は寒くなかったです。
- 試験は 難しくありませんでした。試験は難しくありませんでした。
い形容詞は「の」を入れずに名詞を直接修飾する
i-adjective + N最後の「い」を残して名詞の直前に置きます。例えば「新しい靴」です。「新しいの靴」「おいしいの料理」とは言いません。
例文
- 青い 海青い海
- おいしい 料理おいしい料理
動作の対象を話題・対比にする時は「を」を「は」に替える
object は V元は「を」で示す動作対象を話題や対比にする時、普通は「を」を「は」に替えます。「をは」と重ねません。他の助詞と「は」の組み合わせは別の規則があるため、まずこの形を覚えます。
例文
- コーヒーは 飲みません。コーヒーは飲みません。
- この 本は 友達に もらいました。この本は友達にもらいました。
程度副詞は肯定形・否定形と組み合わせる
とても/少し + adjective; あまり/全然 + negative「とても/たいへん」は程度が高いことを、「少し/ちょっと」は少しあることを表します。初級では「あまり」「全然」を否定形と組み合わせ、それぞれ「あまり〜ない」「まったく〜ない」を表します。
例文
- この 料理は とても おいしいです。この料理はとてもおいしいです。
- 温泉は あまり 熱くないです。温泉はあまり熱くないです。
表現と使用場面
「多い・少ない」は普通、単純な「多い+名詞」で数を表さない
人や物が多い時は「人が多い」「本がたくさんあります」「たくさんの本」などを使います。中国語や英語の語順を移して「多い人」と言わないようにします。
- 公園に 人が たくさん います。公園には人がたくさんいます。
名詞+「用」は用途や対象を表す
「子供用」は子供が使う物という意味です。「女性用」「お客様用」「ワイン用のグラス」のようにも言えます。前の名詞が、誰のためか、何に使うかを示します。
- これは 子供用の 浴衣です。これは子供用の浴衣です。
否定疑問には述語まで答えて誤解を避ける
「熱くないですか」は「熱くない」ことの確認にも、「熱すぎませんか」という心配にもなります。「はい/いいえ」だけでは言語によって解釈がずれるため、「はい、熱くないです」「いいえ、熱いです」のように事実まで言います。
- 熱くないですか。— はい、熱くないです。熱くないですか。— はい、熱くないです。
- 熱くないですか。— いいえ、熱いです。熱くないですか。— いいえ、熱いです。
「あら・ああ」は会話の反応で、文の骨格ではない
「あら」は突然の発見や軽い驚きに、「ああ」は思い出す・理解する・強く肯定する反応に使われます。話者・関係・イントネーションで感じが変わるため、どの文にも機械的に入れません。
「ちょうどいい」は大きさ・温度・量がぴったり
「ちょうど」は「ぴったり、正確に」の意味です。「いい」と合わせると、服の大きさ、湯の温度、時間、量が適切だと評価できます。
- この 浴衣は ちょうどいいです。この浴衣はちょうどいいです。
日常会話では、熱い水を普通「お湯」と言う
「水」は普通、常温または冷たい水を連想させ、温めた水は日常会話で「お湯」と言います。技術的な文脈で「熱い水」が絶対に不可能という意味ではありませんが、旅行会話ではまず「お湯」を使います。
- お湯は 熱いです。お湯は熱いです。
- 冷たい 水を ください。冷たい水をください。
味の種類と「おいしいか」を分ける
「甘い・塩辛い/しょっぱい・酸っぱい・辛い・苦い」は具体的な味を示します。「おいしい/まずい」は食べたり飲んだりした全体の感想です。食べ物の「辛い」は普通、辛味ですが、他の場面では苦しい・つらい意味もあります。
- この カレーは 辛いです。このカレーは辛いです。
- この 水は おいしいです。この水はおいしいです。
「熱い/暑い」は物の温度と暑い天気を分ける
飲み物・スープ・湯・物の温度が高い時は「熱い」、天気や周囲が暑い時は「暑い」を使います。冷たい物は「冷たい」、寒い天気は「寒い」です。
- 今日は 暑いです。今日は暑いです。
- お茶は 熱いです。お茶は熱いです。
学習後にできること
- い形容詞を現在肯定・現在否定・過去肯定・過去否定の順に変える。
- 「いい」の不規則形「よくない/よかった/よくなかった」を別に練習する。
- い形容詞と名詞の間に不要な「の」がないか判断する。
- 「とても・少し・あまり・全然」で程度の違いを表す。
- 「熱い/暑い」「冷たい/寒い」と六つの味の表現を区別する。
- オリジナルの温泉宿場面で、浴衣を選び、湯温を確認し、景色と感想を述べる。
文化と実際の使い方
初めての温泉:体を洗ってから入り、施設の規則を確認する
日本政府観光局の案内では、普通は脱衣所で衣服を脱ぎ、浴槽に入る前に洗い場で体をよく洗って石けんを流します。タオルと長い髪は湯に入れず、静かに過ごし、携帯電話は浴場の外に置きます。タトゥー、子供、貸切風呂などの規則は施設ごとに異なるため、事前に確認します。
- お湯は 熱くないですか。お湯は熱すぎませんか。
- この 浴衣は ちょうどいいです。この浴衣はちょうどいいです。
- タトゥーが あります。入っても いいですか。タトゥーがあります。入浴できますか。