Nihongo Hub

N4 · 単元 7

第26課

動作を一つのこととして扱う

行動を評価・好み・知覚・忘却の対象として話し、確かさの異なる予測を表せる。

01

この課で学ぶこと

行動を評価・好み・知覚・忘却の対象として話し、確かさの異なる予測を表せる。

学習ポイント

  • 動作の名詞化
  • 可能性と予測
  • することを忘れる
02

今この課を学ぶ理由

前の課までに言える内容を、新しい表現へつなげます。重点文を聞き、形を理解し、実際の場面で使います。

01

基本文型

普通形 + のは / のが / のを ・ 普通形 + でしょう / かもしれません

初学者向け説明

まず普通形の後ろにのを置き、「何かをする」を評価・好み・知覚・忘却の対象にできる一つのことにします。のはは評価の話題、のがは好みや得意の対象、のをは後ろの動詞の目的語です。ことも名詞化しますが、一般的な事実・決定・伝達内容によく使います。最後に、でしょうとかもしれませんで予測の確かさを分けます。

02

まず理解する重点文

  • 日本語を 話すのは 楽しいです。nihongo o hanasu no wa tanoshii desu

    日本語を話すのは楽しいです。

  • 朝 走るのは 気持ちが いいです。asa hashiru no wa kimochi ga ii desu

    朝走るのは気持ちがいいです。

  • ドアを 閉めるのを 忘れました。doa o shimeru no o wasuremashita

    ドアを閉めるのを忘れました。

  • 午後は 雨が 降るかもしれません。gogo wa ame ga furu kamo shiremasen

    午後は雨が降るかもしれません。

03

この課の基本語彙

  • 閉めますしめます閉める
  • 忘れますわすれます忘れる
  • 走りますはしります走る
  • 午後ごご午後
  • あめ
  • 天気てんき天気
  • 楽しいたのしい楽しい
  • 難しいむずかしい難しい
04

文法を一つずつ理解

普通形+のはで行動を取り上げて評価する

普通形 + のは + Aです

「何かをする」を一つのこととして取り上げ、はを付けて評価します。名詞・ナ形容詞の現在肯定はなのになります。本課ではまず動詞の小句で練習します。

例文

  • 自転車に 二人で 乗るのは 危ないです。二人乗りは危険です。
  • 朝 走るのは 気持ちが いいです。朝走るのは気持ちがいいです。
  • 予定を 変えるのは 大変です。予定を変えるのは大変です。

のがで好み・能力・得意の対象を示す

普通形 + のが + 好き/嫌い/上手/下手

好き・嫌い・上手・下手などの対象は通常がで示します。対比するときだけはにできます。のがを一語として暗記せず、のが行動を名詞化し、ががその役割を示すと考えます。

例文

  • 絵を かくのが 好きです。絵を描くのが好きです。
  • 人前で 話すのが 苦手です。人前で話すのが苦手です。
  • 歌うのは 好きですが、踊るのは 苦手です。歌うのは好きですが、踊るのは苦手です。

のをで知覚・忘却などの対象を示す

普通形 + のを + V

具体的な行動を見たり聞いたり、忘れたり、助けたり、防いだりするとき、のをで外側の動詞の目的語にします。をは内側の小句ではなく、後ろの動詞に属します。

例文

  • 手紙を 出すのを 忘れました。手紙を出すのを忘れました。
  • 担当者が 説明するのを 聞きました。担当者が説明するのを聞きました。
  • 子供が 道を 渡るのを 手伝いました。子供が道を渡るのを手伝いました。

のとことは後ろの表現と内容で選ぶ

普通形 + の/こと

一般的な事実・規則・決定・伝達内容にはことが多く、目の前の知覚や具体的な助け・阻止にはのが多いです。後ろの動詞との慣用的な組み合わせもあるため、自由には交換できません。

例文

  • 会議が 延期になったことを 伝えました。会議の延期を伝えました。
  • 電車が 出るのを 見ました。電車が出るのを見ました。
  • 毎日 運動することは 大切です。毎日運動することは大切です。

でしょうで比較的根拠のある予測を述べる

普通形 + でしょう/だろう

動詞・イ形容詞は普通形、名詞・ナ形容詞の現在肯定はだを付けずにでしょうへ続けます。たぶんとよく使います。固定の確率ではなく、文脈・証拠・イントネーションで確かさが変わります。

例文

  • 明日の 朝は 大雨に なるでしょう。明朝は大雨になるでしょう。
  • 彼は たぶん 知らないでしょう。彼はたぶん知らないでしょう。
  • 会議は もう 終わっただろう。会議はもう終わっただろう。

かもしれませんで排除できない可能性を残す

普通形 + かもしれません/かもしれない

名詞・ナ形容詞の現在肯定はだを付けません。もしかしたらとよく組み合わせます。これも固定の50%ではなく、その可能性をまだ除外していないことを示します。

例文

  • 今日は 来ないかもしれません。今日は来ないかもしれません。
  • カードを 落としたかもしれません。カードを落としたかもしれません。
  • 来週は 暇かもしれません。来週は暇かもしれません。
05

表現と使用場面

もしかしたらは低めの確信を先に示す

かもしれませんやではありませんか等とよく使います。もしかしたら自体は証拠ではなく、確認前の重大な主張を広めるためには使いません。

  • もしかしたら、今日は 休みかもしれません。もしかしたら、今日は休みかもしれません。

それでは自然な結果や理由への納得をつなぐ

後ろには、すでに起きた結果や自然に生じた結果が来ます。命令・依頼・強い判断には通常つなぎません。理由を聞いた後のそれで〜んですねは『なるほど』という理解を示します。

  • 電車が 止まりました。それで、遅れました。電車が止まり、それで遅れました。
  • 今日は セールです。— それで 人が 多いんですね。今日は特売です。— それで人が多いんですね。

だからは結論・判断・指示を直接導く

それでより話し手の結論を直接示し、急いでください等の指示や来ないでしょう等の推測にも続けられます。改まった場面ではですからを使います。

  • もうすぐ 始まります。だから、急いでください。もうすぐ始まります。だから急いでください。
  • 仕事が あります。だから、来ないでしょう。仕事があります。だから来ないでしょう。

ついは意図せずして後悔する行動

単に突然したのではなく、望ましくないと分かっていても習慣や勢いでしてしまった感じです。後悔や困り感を伴うことが多いです。

  • 安かったので、つい 買いすぎました。安かったので、つい買いすぎました。
  • 緊張して、つい あいさつを 忘れました。緊張して、つい挨拶を忘れました。

挨拶の動作は場面と双方の境界で選ぶ

国籍だけで必ず握手・お辞儀と決めません。まず言葉で挨拶して相手を見ます。接触は健康・宗教・文化・個人の選択を尊重し、相手が手を差し出した時に応じる等、双方が納得できる形にします。

  • はじめまして。よろしく お願いします。はじめまして。よろしくお願いします。
  • 握手で いいですか。握手でいいですか。

あいさつ回りは関係先を順に訪ねること

赴任・転居・引継ぎ等で関係先を順に訪ねることです。予約・名刺・対面訪問・オンライン挨拶が必要かは組織や地域の実際の規則を確認します。

  • 着任後、関係部署へ あいさつ回りを します。着任後、関係部署へ挨拶に回ります。
  • 先に 訪問が 必要かどうか 確認します。先に訪問が必要か確認します。

職場の挨拶は相手・時機・関係で変わる

お疲れ様でしたは共同作業後の労を認め、丁寧な形なら上司にも使えます。文化庁は御苦労様でしたを目上に使わない方がよいとしています。迷う時は何に感謝するかを具体的に言います。

  • お先に 失礼します。— お疲れ様でした。お先に失礼します。— お疲れ様でした。
  • ご対応 ありがとうございました。ご対応ありがとうございました。

推測表現には固定の確率がない

でしょうは通常かもしれませんより確かさが高いですが、どちらも一律の数字にはできません。天気・安全・健康・法律・財務の判断では、文法の語気ではなく信頼できる資料を確認します。

  • 雨が 降るでしょう。雨が降るでしょう。
  • 雨が 降るかもしれません。雨が降るかもしれません。

防ぐは望ましくない結果を起こさせない

事故を防ぐ・感染を防ぐ・ミスを防ぐのように、起こさせない対象ををで示します。人や物を守る場合は守るが自然なことも多く、すべての『保護』を防ぐにはしません。

  • 確認して ミスを 防ぎます。確認してミスを防ぎます。
  • 子供の 安全を 守ります。子供の安全を守ります。
06

学習後にできること

  1. のは・のが・のをで評価・好み・忘却/知覚を作り、外側の助詞の働きを説明する。
  2. 10組でのとことの交換可否を判断し、伝える・知らせる・見る・手伝うの制約を示す。
  3. 動詞・形容詞・名詞をでしょうとかもしれませんへ接続し、名詞・ナ形容詞の現在肯定のだを外す。
  4. 根拠の強さででしょうとかもしれませんを選び、架空の確率を書かない。
  5. それでとだからを区別し、後ろに命令・依頼・推測が置けるか確かめる。
  6. オリジナルの着任挨拶で、組織の慣例を確認し、接触の有無を選び、必要情報と適切な職場表現を使う。
07

文化と実際の使い方

出会いと職場の挨拶:国籍ではなく場面と関係を見る

挨拶の動作に『この国の人は必ずこうする』という規則はありません。国際交流基金は日本でのお辞儀を一般的な挨拶・感謝の動作、握手を仕事で時々見られる動作と説明していますが、実際には組織の慣例・関係・健康・宗教・個人の境界も関係します。まず言葉で挨拶し、相手を見て、双方が納得できる形を選びます。職場では、文化庁が御苦労様でしたを目上に使わない方がよいとし、お疲れ様でしたは共同作業後に丁寧に使えば上司にも問題ないと説明しています。迷う時は定型句だけでなく、何に感謝するかを具体的に言います。あいさつ回りの訪問・予約・名刺・オンライン対応も、その組織や地域の実際の規則に従います。

  • はじめまして。よろしく お願いします。はじめまして。よろしくお願いします。
  • 握手で いいですか。握手でいいですか。
  • ご対応 ありがとうございました。ご対応ありがとうございました。

出典

次の一歩

重点文を聞き、文型を理解し、例文と語彙の練習を終えてから次の課へ進みます。

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